設備概要
矩形銅線製造機は、丸銅線や黄銅線を矩形断面または平角形状の線材に加工するための専用設備です。
原材料となる線材の断面形状を変化させ、寸法を調整することで、さまざまな産業用途における個別の要求仕様に対応できます。
以下では、当社工場が2023年6月14日に発売した新モデル「2段式線材圧延スタンド(2-Hi Wire Rolling Mill Stand)」について紹介します。
主要加工工程:伸線加工
本設備の基本的な動作原理は、伸線加工に基づいています。
丸銅線(または黄銅線)を複数の精密伸線ダイスに通します。これらのダイスによって線材の直径を段階的に減少させると同時に、断面形状を標準的な矩形へと変形させ、要求される形状と寸法精度を実現します。
主要構成部品とその機能
| 構成部品名 | 英語名称 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 線材繰出し装置 | Wire Payoff | 原材料となる丸銅線のボビンまたはコイルを保持し、設備への連続的かつ安定した線材供給を確保します。 |
| 伸線ダイス | Wire Drawing Die | 線材の断面形状を成形するための重要な部品です。線材を寸法が段階的に小さくなる複数のダイスに通すことで塑性変形させ、矩形断面に成形します。 |
| 伸線ダイス保持プレート | Draw Plates | 伸線ダイスを固定・支持し、伸線工程における正確な位置合わせを確保します。また、線材を各ダイスへ適切に案内し、変形量と断面寸法の減少を制御します。 |
| 成形ローラーカセット(タークスヘッド圧延機付き) | Cassette Roller Dies with Turks Head Mill | 精密な断面成形と寸法制御を補助し、矩形線材の断面形状の均一性を向上させます。 |
| 張力制御システム | Tensioning System | 伸線工程中の線材張力を適切に維持し、ダイスを通過する線材の円滑かつ安定した送りを確保します。また、断線や不均一な変形を防止します。 |
| 冷却システム | Cooling System | 伸線工程における線材の塑性変形によって発生する熱を放散し、線材の機械的特性および電気的特性への悪影響を防ぎます。 |
| 線材巻取り装置 | Take-up Reel | 成形後の矩形銅線を巻き取り、保管、輸送および後工程での使用を容易にします。 |
用途とメリット
– 用途:電気機器の製造、自動車部品の製造、電子部品の製造など、特注断面形状の銅線を必要とするさまざまな産業分野で幅広く使用されています。
– メリット:製造する線材の寸法と品質を高精度に制御できるため、製造工程の最適化、生産効率の向上、および製品品質の均一化に貢献します。




